PCI-X 2.0の仕様概要と設計方針(後編) ――I/Oセルの設計とパッケージング
●DDRとQDR時には受信部にターミネータが必要
PCI-X 2.0 モード2のカテゴリ1のデータ転送信号については,現在のところレシーバ側にターミネータ(終端抵抗)を追加する必要があります.ターミネータは,PCIデバイスのパッケージの内部または外部に付けることができます.
ドライバ・セルの設計は任意です.図5(a)の例では,内部ターミネータ付きドライバはハード・マクロとして開発されており,ピンの近くに配置されます.
カテゴリ1 I/Oセルは,PCIの基本クロック周波数(PCL_CLK),またはその2倍(DDR時),4倍(QDR時)の周波数で動作します.図5(a)の場合,四つのドライバを備えており,VIOをもとにVTERMを生成します.図中の抵抗のうちの三つを変更して,ドライバの動作を調整します.
図5(a)のいちばん上のドライバはカテゴリ2 I/Oセルと同じであり, PCIやPCI-X 1.0,PCI-X 2.0 モード1で動作する際に使用します.これらのモードにおけるVIOの値は3.3Vです.図5(a)の上から2~4番目のドライバは,バス・モードがPCI-X 2.0 モード2のときに使用します.このモードにおけるVIOは1.5Vです.
〔図5〕カテゴリ1 I/Oセルのターミネーション
(a)は内部ターミネータ付きのドライバ・セルである.