PCI-X 2.0の仕様概要と設計方針(後編) ――I/Oセルの設計とパッケージング
●パッケージ設計への要求事項は増える
PCI-X 2.0はデータ転送が非常に高速なので,設計チームはチップに最適なパッケージを選択するため,以下のような点についての確認作業が必要になるでしょう.
- 信号インピーダンスの制御
- ピン割り当て
- 信号の配列
- 信号のグループ化
- 信号のクロストーク
- 信号遅延のマッチング
- パッケージ・レイヤのスタック・アップと内部配線
- パッケージの消費電力
PCI-X 2.0で新しく必要となるパッケージ・ピンには,次のようなものがあります.
- VIO(I/O電圧)
- VREF(I/O受信用リファレンス電圧)
- VTERM(外部I/Oターミネータ電圧)
- ECC(ECCに対応するためのピン)
また,同時スイッチングの影響を最小限に抑えるため,パッケージのパッド配置やレイアウトにも留意する必要があります.言い換えれば,設計者のみなさんはパッケージのLRC成分についても熟知するべきでしょう.