PCI-X 2.0の仕様概要と設計方針(後編) ――I/Oセルの設計とパッケージング
図4は,カテゴリ2のドライバ/レシーバ・セルの設計例を示しています.ドライバ側は,すべてのPCIモードやPCI-X 1.0モード,PCI-X 2.0モードについてアクティブになっています.セル間で一貫したタイミングを得るため,データ・アウトおよびイネーブル出力レジスタは,I/Oセルの内部に配置されます.このI/Oセルはハード・マクロとして開発されており,信号の配列に応じてダイ上の必要な場所へ配置されます.
PCIモードの場合,レシーバ側では,信号Y0を直接レシーバ出力信号Y1に送ります.PCI-Xモード(図4の中のPCI-X_en が真)のときはつねに,信号Y0はレシーバ出力信号Y1に送られる前にレジスタに保持されます.バスがフローティング状態になるのを避けるため,レシーバはディセーブルにしてもかまいません.
最後に,カテゴリ2 I/Oセルは,つねにPCIの共通クロック周波数で動作することと,I/O電圧のVIOではなく3.3Vの電源のみを使用することに注意が必要です.
〔図4〕 カテゴリ2 I/Oセル
ドライバ/レシーバ・セルの設計例を示す.ドライバ側はすべてのPCIモードやPCI-X 1.0モード,PCI-X 2.0モードについてアクティブである.