これがプリント基板の組み立て工程だ! ――フレッシャーズのためのPCB実装・検査工程入門
● リード部品の手挿入
リレーやコネクタ,コイルなどの部品のうち比較的大型の部品の中には,自動挿入機で挿入できないものがあります(写真10).自動実装に対応していない部品は,人間の手でプリント基板に挿入しなければなりません.
部品の挿入にロボットなどを使う場合もあります.しかし,部品に合わせてロボットを設置し,設定しなければならないため,これは大量生産時に限られます.大量生産時を除いては,量産品であっても手挿入がほとんどです.
手挿入を行う部品は,リード線の長さを合わせたり,穴の間隔に合わせてリード線の幅を調整するなどのフォーミングを,あらかじめ行っておきます(写真11).
写真10 手挿入が必要な部品の例
比較的大型の部品の中には,自動挿入機では挿入できないものがある.
写真11 手挿入工程
手挿入を行う部品は,フォーミングなどを,あらかじめ行っておく.