これがプリント基板の組み立て工程だ! ――フレッシャーズのためのPCB実装・検査工程入門
ここでは電子機器に欠かせない,プリント基板の製造(組み立て)工程を簡単に紹介します.
プリント基板の組み立ては,
- 部品実装工程――プリント配線板に部品を取り付ける.
- はんだ付け工程――はんだ槽やリフロ槽を通してはんだ付けを行う.
- 修正工程――自動機で作成された基板の確認,修正を行う.
- チェック工程――部品がまちがいなく取り付けられているかどうか,ボードとして正常に機能するかどうかのチェックを行う.
と大きく4工程から成り立っています.
● 2種類の部品の実装方法
電子機器で用いられる部品は,リード部品とSMT(surface mount technology;表面実装技術)部品(SMD:surface-mounted device)の二つに分類されます.
リード部品は,プリント基板上の穴に部品のリード線を差し込んで実装します.SMT部品は,穴をあけることなくプリント基板上に貼り付けるように実装するタイプです.
最近のディジタル機器の部品は,ほとんどがSMT部品になりつつあります.しかし,電源や電流容量の多い場所などでは,リード部品も依然として使われています.