これがプリント基板の組み立て工程だ! ――フレッシャーズのためのPCB実装・検査工程入門

相田泰志

tag: 組み込み

技術解説 2006年5月17日

 次に,クリームはんだの上に部品を実装していきます.これらはSMT部品自動実装機により,指定された位置に実装されます(写真4).SMT部品の自動実装機では,機種によって異なりますが,1台当たりおよそ100種類までの部品を実装することができます.1台の実装機で実装しきれない場合もあるので,多くの実装工場では,実装機を数台並べて,多くの部品を実装できるようにしています.実装速度は部品によっても違いますが,10数個/sぐらいが一般的です.

 SMT部品は,クリームはんだの上に置かれたままでは運搬などが難しいので,この時点でリフロ槽と呼ばれる加熱槽に入れられます(写真5).リフロ槽で加熱されることによりクリームはんだが溶けて,SMT部品がはんだ付けされます(図1)

 また,SMT部品を両面に実装する場合には,プリント基板を表裏逆にして同じ工程を繰り返す両面リフロを用います.また,接着剤でSMT部品を基板に貼り付け,フローはんだ槽(詳しくは後述)を通して実装する方法もあります.

 このSMT部品の実装の工程はコンベアで連結され,自動的に流れていきます.

p04_01.jpg
(a)外観

p04_02.jpg
(b)部品実装部

写真4 SMT部品自動実装機
リールやトレーで供給された部品をプリント配線板の上に載せていく際には,SMT部品自動実装機を用いる.

p05_01.jpg
写真5 リフロ槽
SMT部品のはんだ付けにはリフロ槽を用いる.

f01_01.gif
図1 リフロ法
リフロ槽で加熱されることによりクリームはんだが溶けて,SMT部品がはんだ付けされる.

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