ソフト・マクロのCPUでLinuxを動かす(後編) ──OSの実装とネットワーク対応機器への応用

川岡 圭一,Jeerapong Putthanbut

tag: 組み込み

技術解説 2004年9月15日

 前編では,FPGAベースのボード・コンピュータを設計しました.今回は,このボードにOSとしてLinuxを実装します.組み込み機器のOSとしてLinuxを採用する理由についても説明します.また,ネットワークに対応したLCD表示装置への応用事例を紹介します.  (筆者)

 「情報家電」ということばの普及とともに,情報化(ネットワーク化)された家電機器が増えてきています.さまざまな市場要求に応じたこの変化は,機器の開発とその周辺環境に変化をもたらしました(図1).また,携帯電話やカーナビをはじめ,多くの組み込み機器にネットワーク接続やユーザビリティ向上のためのGUI(graphical user interface)機能が必要とされるようになり,これらの機能を実現できるレベルまでハードウェア仕様も進化してきました(表1)

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図1 機器の情報化と開発の変化 市場要求により,機器が高機能化している.このため機器の開発とその周辺環境も変化している.

表1 ハードウェアの進化の例

  
旧世代
現 在
CPU
コア
8~16ビット・アーキテクチャ 32ビット・アーキテクチャ (多くの場合はキャッシュ・メモリを持つ)
動作クロック
数MHz~数十MHz 数十MHz~数百MHz
メモリ
256Kビット(SRAM)~16Mビット(DRAM) 16Mビット~512Mビット(DRAM)
組み込みキャッチアップ

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