つながるワイヤレス通信機器の開発手法(4) ――ハードウェアとソフトウェアを切り分ける

太田博之

tag: 組み込み

技術解説 2003年2月14日

●製品サイクルとの関係

 一つの製品の市場には初期,中期,後期がある.初期においては市場に少しでも早く製品を投入して先行者利益を確保するべきである.中期においてはコスト競争力で優位に立つために多量に安く製品を作る方法を確立するべきである.また,後期においては製品バリエーションを多く展開できるようなしくみを持つと良い.

 初期,中期,後期で優位になるような製品を作るには,やはりハードウェアとソフトウェアの切り分けをよく考える必要がある(図4)

1)初期段階

 この時期は,他社より早く市場に製品を投入できれば,製品価格が多少高くても受け入れられる場合が多い.開発期間を短くするために,前項で説明したソフトウェアの部分を多くしたLSIを作ると良い.

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〔図4〕 製品サイクル
初期段階はできるだけ早く市場に出すためにソフトウェアの部分を多くしてLSIを設計する.中期段階では仕様も固まり多くの部分をハードウェア化する.後期段階ではソフトウェアだけで新機能を追加していく.

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