PCI Express デザイン・ガイド ――LSI開発者のための設計Tips

中村正澄

tag: 半導体 実装

技術解説 2003年1月21日

○● COLUMU ●○
PCI Expressグラフィックス

 PCI Expressの登場は,グラフィックス・バスの将来にも変化を与えています.

 グラフィックス・バスといえばAGPが主流ですが,今後AGPx4,x8の先はPCI Expressに移行すると思われます.バンド幅の観点から見れば,AGPx8は2Gバイト/sの転送能力を持つため,PCI Expressのグラフィックスは2Gバイト/sを超えるx16(4Gバイト/s)が採用されるでしょう.

 今後はハイビジョン・テレビなどの普及により,2Gバイト/sを超える帯域やPCI Expressでサポートされる同期転送(アイソクロナス転送)などが,PCI Express採用の動機となっているもようです.ハイビジョン・テレビのキャプチャやリアルタイム・エンコードなどを行うには,最低でも2Gバイト/sが必須と言われており,AGPx8は2Gバイト/sは提供できますが,マージンなどに不安が残るからです.しかしその一方で,PCI ExpressではGART(Graphics Address Remapping Table)をはじめとするグラフィックス・バス固有の機能がなくなってしまうという欠点があります.

 PCI Expressの登場で,グラフィックス・バスの将来動向も目が離せない状況が続きそうです.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日