模型ロケット打ち上げプロジェクト「Hamana-3」における安全対策 ――「確実に安全に」を実現するためのプロジェクト推進
筆者らが開発したHamana-3用のロケット(写真1)と搭載した観測機器(写真2),観測機器の構成(図3)を示します.観測機器に加速度センサとジャイロ・センサを搭載し,空中における模型ロケットの運動を解析しようと試みました注2.飛行中に必要なデータをフラッシュ・メモリに書き込み,地上で回収した後にデータをパソコンに取り込んで,パソコン上で飛行経路を表示することができました.なお,Hamana-3の前年に実施した「Hamana-2」プロジェクトに関しては,本誌2006年6月号(4)(5)で解説していますので,興味のある方は参照してください.
注2;慣性航法(速度と位置を随時割り出していく航法)の構造と似ているが,予算の都合によりジャイロ・センサが1軸しか取れなかったため,擬似的な解析に終わった.