模型ロケット打ち上げプロジェクト「Hamana-3」における安全対策 ――「確実に安全に」を実現するためのプロジェクト推進

大西秀一

tag: 組み込み

技術解説 2007年1月31日

 エンジンの製造方法は,米国ロケット協会(National Associa-tion of Rocketry:NAR)(2)によって定められています,エンジン製造元はサンプリング燃焼の数値を公開することにより品質を保証しています.また,NAR自身が安全性の検査を実施しています.実際に,規定の方法による打ち上げでは,過去40年にわたり重大な人身事故は起きていません.さらにNARは,模型ロケットの打ち上げ安全基準「模型ロケット安全コード(Model Rocket Safety Code)」(3)を定めています.このように,規格に従ったエンジンの使用と,安全基準の順守により,模型ロケットの安全性を高めています.

 なお,火薬を使用するということで,なんらかの法律によって規制されているように思われるかもしれませんが,模型ロケットで通常使用するエンジン(型式A8-3,C6-5)の火薬量は20g以下であるため(表1),おもちゃ(花火と同様の)扱いとなり,火薬類取締法には抵触しません注1

エンジン形式 総出力[Ns] 遅延時間 [s] 最大打ち上げ重量[g] 最大出力[N] 火薬量[g]
A8-3 2.5 3 85 11.8 5.6
C6-5 10 5 113 15.3 14.9

表1 代表的なエンジンのスペック
エンジンは火薬量によってA~J型に分類される.C型エンジンまでは,火薬量が20g以下である.

注1;日本国内でD型エンジン以上の模型ロケットを打ち上げる場合は,火薬類取締法に準拠した日本モデルロケット協会の自主消費基準を順守する必要がある.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日