電気電子製品の環境規制に関する最新動向 ――世界に広がる環境規制は情報の共有化や分析手法の標準化で乗り越える

八甫谷明彦

tag: 組み込み

技術解説 2006年12月27日

● 環境負荷分析──解釈の違いで合否が変わる?

 機器メーカや部品メーカ,材料メーカが,それぞれの段階でRoHS規制物質のありなしを判定するために環境負荷分析を行っています.分析にはさまざまな方法がありますが,ここでは機器メーカが一般的に行っているRoHSに対応した環境負荷分析の代表的な例を紹介します.

 機器メーカは部品メーカからさまざまな部品やユニット品を購入します.部品の中には筐体,プリント配線板,電子部品などがあります.ユニット品とは半製品のようなものであり,ノート・パソコンを例にとるとハード・ディスク装置,光ディスク装置,液晶パネルなどがあります.

 部品やユニット品は複数の物質から構成されているため分解を行います.その際,どこまで分解して測定するのかがポイントになります.RoHS指令のガイダンス・ノートには「均質物質」の定義があり,機械的に別々に分離できない材料としています.均質物質としてプラスチックやセラミックス,ガラス,金属,合金,紙,ボード,樹脂,コーティングが例として挙がっており,それぞれが最大許容濃度の規制を受けます.「機械的に別々に分離」の定義は,ねじを外したり,切断,粉砕,研削,研磨といった機械的作業による材料の分離となります.

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