組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(前編) ――プロトコル仕様を正しく読みこなすコツ

舘 伸幸

tag: 組み込み

技術解説 2006年1月12日

● 各バイトの時間間隔が"負"になってはならない

 第2章の"FLAME TRANSFAR"は,フレームの構造と転送シーケンスについて記述しています.

 本章の冒頭の説明に重要なポイントが一つあります.各バイト間(バイト・スペース),ヘッダとレスポンスの間(レスポンス・スペース),各フレーム間(インター・フレーム・スペース)にはスペース,すなわちある時間間隔が挿入される可能性があります(図7).ここでは,それらについて「負であってはならない」と記述されています.

 では,実際に時間間隔が負になるようなことがあるのでしょうか.通常,バイト・スペースは同一タスクの連続送信で実現するので,ゼロ未満になることはまずありません.可能性があるのはレスポンス・スペースとインター・フレーム・スペースでしょう.

f07_01.gif
図7 3種類のスペース
ヘッダとレスポンスの間のレスポンス・スペース,フレームとフレームの間のインター・フレーム・スペース,フレームを構成する各バイト間のバイト・スペースの三つのスペースが想定される.

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