組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(前編) ――プロトコル仕様を正しく読みこなすコツ

舘 伸幸

tag: 組み込み

技術解説 2006年1月12日

2.プロトコル詳細
   ――フレームの構成と種類

 次に,本仕様群の中核である"Protocol Specification(LINプロトコル詳細)"について,重要なポイントを説明します.

● 信号の型はスカラ値かバイト配列のいずれか

 第1章の"SIGNAL MANAGEMENT"は,信号について記述しています.

 LINではしばしば信号(signal)ということばが登場します.この場合,信号は「LINフレームによってやりとりするデータ」のことを言います.各信号は一つの送信者によって送信され,ゼロ個以上のノードがこれを受信します.

 信号の型は,スカラ値かバイト配列のいずれかと規定されています.スカラ値は1~16ビットの長さとされ,実際にAPIではbool(1ビット),u8(符号なし8ビット),u16(符号なし16ビット)の3種類が扱えるようになっています.

 信号の一貫性についても定められており,たとえ信号の一部だけが変更された場合でも,データとしてすべて転送する必要があるとしています.つまり,信号のどこが変更されたのかを受信ノードのアプリケーションが判断しなければならないわけです.

 実際の信号の並べかたは,LSB(least significant bit)から,配列は要素ゼロから昇順と規定されています.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日