組み込みシステム設計者のためのLIN2.0マイコン実装術(前編) ――プロトコル仕様を正しく読みこなすコツ

舘 伸幸

tag: 組み込み

技術解説 2006年1月12日

● 仕様書は七つの項目で構成されている

 LINプロトコルは,LINコンソーシアムから配布されているLIN Specification
Package Revision 2.0 で定義されています.LINプロトコルを実現するためのドライバ・ソフトウェアを作るにせよ,それを使うにせよ,一度は通読しておく必要のあるドキュメントです.LINコンソーシアムのホームページ(http://www.lin-subbus.org/)から,Receive
your personal copy of LIN 2.0を選んで,名まえやメール・アドレスを登録することで入手できます.

 この仕様書は,図2のように七つの項目で構成されています.これらのうち,Specification
PackageとProtocol Specificationの二つがLINプロトコルを実装するうえで基本となる仕様です.ここを押さえておけば,残りの部分は,容易に理解を進めることができると思います.

 ではSpecification PackageとProtocol Specificationの内容について,順にポイントを押さえながら確認していきましょう.

f02_01.gif
図2  LIN仕様書の構成
LINの仕様書は七つの項目で構成されている.それぞれの内容については,Specification Packageの2.6章で"DOCUMENT OVERVIEW"として説明されている.Specification Packageに全体の概要が記述されており,残りの六つが仕様書本体となる.かっこ内はその略号.

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