物理層にUWBを用いるWireless USB接続 ――従来のUSB 2.0インターフェースと同じところ,違うところ
USB 2.0規格をワイヤレスに対応させようという動きが出てきている.2005年5月には,The Wireless USB Pro- moter Groupが物理層とMAC(media access control)層にマルチバンドOFDM方式のUWB(Ultra Wideband)を用いる「Wireless USB」仕様を公開した.ここでは,この仕様と従来のUSB 2.0の相違点をまとめた. (編集部)
USBは,これまでに策定されたパソコン周辺機器の接続バスの中で,もっとも成功したものの一つです.USBは,パソコン(ホスト)と周辺機器(デバイス)のどちらの製造元にも受け入れられており,2005年末までには5億台を超えるUSB製品が使用されるものと推定されています.USBが成功した要因としては,次のことが考えられます.
- 相互接続性を確保
- ホスト・スレーブ・アーキテクチャによってデバイスを簡素化
- 周辺機器との接続が容易
- 多数のデバイスを単一ホストに取り付け可能
最近では,ワイヤレス技術が成熟してきており,コストも下がっていることから,無線通信を介してUSB接続を実現しようという動きが出てきています.