物理層にUWBを用いるWireless USB接続 ――従来のUSB 2.0インターフェースと同じところ,違うところ
ホストについては,MMCの直後にOUT転送(ホストからデバイスへの転送),その次にIN転送(デバイスからホストへの転送),最後にOUT転送用のハンドシェークが続くようにCTAのスケジュールを設定します.デバイスは,対応するCTAに従ってパケットの受信または送信を開始します.それ以外の時間はスリープ状態になり,ホスト・クロックにデバイスのクロックを同期させます.
転送時の各トランザクションのオーバヘッドを取り除くため,Wireless USBは特定のデバイスについて,1度のトランザクションで複数のデータ・パケットを転送するデータ・バースティングという機能を備えています(図5).バースト・サイズは,1~16パケットの範囲で可変です.データ・バースティングに対応しているデバイスは,ディスクリプタ(記述子)を用いてホストにバースト機能が利用可能であることを通知します.ホストは,デバイスが転送可能なあらゆるバーストの組み合わせを選択することができます.なお,コントロール転送とインタラプト転送のエンドポイントは,バースト・モードをサポートしていません.
表2に,Wireless USBとUSB 2.0の転送の特徴を比較したものを簡単にまとめておきます.
図5 データ・バースティング
Wireless USBでは,バースト機能をサポートしている.
表2 Wireless USBとUSB 2.0の比較
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