物理層にUWBを用いるWireless USB接続 ――従来のUSB 2.0インターフェースと同じところ,違うところ

Hilbert Zhang,Saravana Kumar

tag: 組み込み

技術解説 2005年12月14日

● オーバヘッドを低減するため,バースト転送に対応

 通常,すべてのUSBトランザクションには,トークン,データ,ハンドシェークの三つのフェーズがあります.Wireless USBのトランザクションもこれに従います.しかし,Wireless USBでは,送信から受信(あるいはその逆)への切り替えに10μs以上かかります.切り替え時間をできるだけ短くするため,トークン,データOUT,データINの順にトランザクションのパケットをグループ化しています.トークンのオーバヘッドによってさらに多くの時間がかからないように,Wireless USBではMMC(Micro-scheduled Management Commands)と呼ばれる単一の制御パケットにすべてのトークンを集約しています.

 図4にWireless USBにおけるトランザクションの例を 示します.最初に,ホストがMMCを送信します.すると,Wireless USBクラスタ内にあるデバイスがこのMMCを確認します.MMCには,ホストのクロック情報,次のMMCの開始時刻,CTA(チャネル時間割り当て)スロット,チャネル管理情報が含まれています.CTAは,デバイスがホストと通信するためのスケジュールを持っています.

f04_01.gif
図4  トランザクション・プロトコルの比較
Wireless USBではトークンのオーバヘッドを低減させるため,MMC(Micro-scheduled Management Commands)と呼ばれる単一の制御パケットにすべてのトークンを集約している.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日