マルチプロセッサLSIに適したオンチップ・ネットワーク ――ダイレクト・データフロー・インターコネクト

東原朋成

tag: 組み込み

技術解説 2005年8月15日

 図7にTIEポートを使ったシステムLSIの構成例を示します.図1と比較してみてください.図7に示すように,システム・バスとTIEポートは共存します.システム設計者は自分たちが解決しようとするシステムの要求に応じて使い分けるものです.

 TIEポートは,マルチプロセッサ・システムのためだけのものではありません.キャッシュ・メモリやX-Yメモリなどのプロセッサのローカル・メモリ・インターフェースに,メモリ以外のモジュールを接続することは困難です.ところがアプリケーションによっては,CAM(content addressable memory;連想メモリ)やテーブル・ルックアップといった異なるメモリにアクセスしたい,と考えることがあります.例えばMPEGなどで採用されているハフマン・コードの復号は,テーブル参照ができれば非常に効率良く実行できます.ソフトウェアでは込み入った配列の参照という形で実行することになります.TIEポートを使えば,テーブル参照も至って簡単に実現できます.CAM構造のメモリなどが簡単に接続できるようになるからです.これもTIEポートの柔軟性を示す一つの好例です.

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図7  TIEポートを活用したシステムLSIの構成例
システム・バスとTIEポートは共存する.


とうはら・ともなり
米国Tensilica,Inc.

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