「Icarus Verilog」+「IVI」の使い勝手を試す ――波形表示GUI付きのフリー・シミュレータ
● 自作のコードでシミュレーションしてみる
サンプルを動かすだけではおもしろくないので,自作のコードもいくつか試してみました.コードを自作する場合,IVIにはソース・コード・デバッガの機能はないので,手ごろなテキスト・エディタと組み合わせて使うことになります.なお,デバッグ時など,シミュレーションを繰り返す際には,コマンド・ウィンドウからいちいち命令を入れるのはめんどうなので,doファイルを作っておくことをお勧めします.
1)波形と文字を表示する
まずはinitial文を使って,波形と文字変数を表示してみました(リスト1,図4).ソフトウェアのテスト・プログラムで文字を表示する場合,「Hello World!」と書かせるプログラムをよく見かけますが,ハードウェアのシミュレータらしい文章にしました.
リスト1 波形と文字を表示する
図4 波形と文字を表示するプログラムの実行結果
リスト1(a)のソース・コードに対し,リスト(b)のdoファイルを実行した結果の波形.