「Icarus Verilog」+「IVI」の使い勝手を試す ――波形表示GUI付きのフリー・シミュレータ
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Linux版のインストール
まず,下記の二つのファイル注Aをダウンロードします.
- ivi-home-tcl-0.4-20031121.tar.gz
- ivi-verilog-20031009.prepatched.tar.gz
前者はGTK(The GIMP Toolkit)関連のパッケージ,後者はIcarus VerilogとIVIのプログラム本体です.ダウンロードしたら,以下の手順でGTKのライブラリをコンパイルします.エラーが出ずに完了したら,作成したディレクトリ(以下の例ではivi-built)の中にivi_homeというディレクトリができているのを確認してください.
次に,IVI本体をコンパイルします.
コンパイルが無事に終了したら,ivi_homeを適当なディレクトリの下にコピーしてください.筆者は/usr/localの下にコピーしました.
なお,一般的なフリー・ソフトウェアでは,解凍してできたディレクトリの中でconfigureを実行しますが,このソフトウェアの場合,別のディレクトリ(bld_ivi-0.4)を作る必要があります.それをしないでいきなりconfigureを実行すると,makeするときにエラーが発生してしまいます.
注A;この二つのファイルが,本稿執筆時点での最新版である.ファイル名の後半の番号はバージョンを示しているので,ダウンロードするときはよく確認していただきたい.