ネットワーク・プロセッサを使ってネットワーク・ボードを開発する ――電源回路設計の留意点とボード実装時のトラブル対策
本プロセッサの開発環境として,Intel社から評価ボード(KIXDP425)が提供されていますが,これは純粋にプロセッサの評価を行うためのものです.筆者ら(ノバテック)は,実際のブロードバンド・ルータに近い形態で評価・開発できるように,ネットワーク・ボード「NTNP425B」を製作しました(図2).外形寸法は200mm×150mmと,市販されているブロードバンド・ルータよりもひと回り大きめです(コラム「ディジタル家電への搭載を目ざして小型化」を参照).本ボードは,プロセッサが備えている機能をできるだけ生かすように設計しましたが,UTOPIAインターフェースは省いています.また,PCIスロットを備えているので,市販されているビデオ・カードを使ったアプリケーションの開発などにも利用できます.
(a)ボードの外観
(b)ブロック図
外形寸法は200mm×150mmと,市販されているブロードバンド・ルータよりもひと回り大きめである.プロセッサが備えている機能をできるだけ生かすように設計したが,UTOPIAインターフェースは省いている.動作可能なOSは,Linux 2.4系カーネル,ITRON準拠OS,NetBSDである.