固定小数点プログラム開発の手間を省ける組み込み機器向けDSPコアを開発 ──15人日でMP3デコーダを開発可能に

小林士朗

tag: 半導体

技術解説 2003年9月16日

●プログラム完成後にハード構成を検討できる

 コスト要求の厳しい組み込み製品を考えた場合,あるアプリケーションを実現するときに最小のハードウェア構成を選択できたら,どんなにすばらしいことでしょう.これは協調設計手法と呼ばれるシステムLSIの開発手法です.いろいろなツールがありますが,ソフトウェアのプログラマ向けに用意されたものは少ないような気がします.

 本DSPコアでは,図11に示すようにアプリケーション・プログラムを作成したあと,必要なDSPの最小構成やメモリ構成を選択するためのハードウェア設計フローを用意しています.これによって,ソフトウェアのプログラマが開発する製品に合ったハードウェア構成を指定することができます.

f11_01.gif
〔図11〕 ソフトウェアとハードウェアの協調開発
ソフトウェアとハードウェアの協調開発フロー.プログラムの開発が完了した後で,個別の製品に最適化されたDSPのハードウェア構成を決定する.デバッガの動作は,DSP構成設定ファイルによって変更できる.また,任意の構成におけるアプリケーションの性能を測定できる.さらに,メモリ語長設定ファイルによって,語長の異なるデータ・メモリを実装した場合の精度評価を行える.

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