PCI-X 2.0の仕様概要と設計方針(前編) ――DDR、QDRを利用して最大4,264Gバイト/sでデータ転送
既存のPCIバスの問題点を改善したPCI-X 1.0規格が策定されたのは1999年9月だった.そして,今年(2002年)7月には,さらに性能を向上させたPCI-X 2.0規格がリリースされた.PCI-X 2.0規格は,DDR(double data rate)とQDR(quad data rate)の採用によって,PCI-X 1.0規格の2倍および4倍の最大データ転送速度を実現した.本稿では,PCI-X 2.0規格の仕様の概要と,ストローブ信号やI/Oセルなどを設計する際の注意事項を,前後編に分けて解説する. (編集部)
PCI(Peripheral Component Interconnect)は,当初,まさに革命的で高性能なバス規格でした.そして,登場以来,少しずつ進化してきました.1999年9月にPCI-SIG(PCI -Special Interest Group)によって策定されたPCI-Xは,従来のPCIに比べてバスの効率やバス・クロック速度,1クロック当たりの転送量などを改善し,システムの性能をさらに向上させました(写真1).
今日,10GビットEthernet やUltra320 SCSIなどを利用する高速かつ多ポートのネットワーク機器は,さらに高速なバス速度を要求しています.こうした要求に応える次世代のバス規格として,PCI-X 2.0がPCI-SIGによって検討されています(コラム「川の流れのように」を参照).
〔写真1〕Ultra320 SCSIインターフェース用のPCI-Xカード
米国Adaptec社のUltra320 SCSIに対応したSCSIアダプタ「Adaptec SCSI Card 39320D」.本アダプタには,PCI-XベースのUltra320 SCSIコントローラ「AIC-7902」が搭載されている.