3GIOはPCIの皮を被ったInfiniBandか? ――第3世代I/O規格の概要
●すべてのバスを置き換える
図1はデスクトップ・パソコンやノート・パソコンの将来の姿である.また図2はサーバやワークステーションの将来の姿である.
3GIOはいろいろなバスを置き換える.ノース・ブリッジとグラフィックス・チップをつなぐAGPバスを置き換える.ノース・ブリッジとサウス・ブリッジをつなぐHL(ハブ・リンク)バスを置き換える.PCIバスも部分的に置き換えていき,将来的には全部置き換わることになる.まずはギガビットEthernetカードあたりが3GIOを使うことになるだろう.PCIやPCI-Xでは速度が間に合わないからである.現行のPCIバスは今のISAバスのようにレガシー・バスとして扱われ,既存のPCIボードを継続して使えるようにするため,しばらくの間(ISAバスのようにたぶんかなり長い間?)存続する.
こうやっていろいろなバスを置き換える3GIOだが,図ではATAバスを置き換えていない.ATA Serialとして残る.これに関してセッションで疑問をぶつけてみたが,答えは「いい質問だ!どうしてだと思う?」だった.答えになっていない.ATAからIEEE 1394への置き換えに失敗したときのように,コストの問題があるのかもしれない.
〔図1〕デスクトップ・パソコン/ノート・パソコン
〔図2〕サーバ/ワークステーション