ソフト・マクロのCPUでLinuxを動かす(前編) ――FPGAベースのボード・コンピュータを設計する
● タイマ
OSの動作では,システム・タイマが必要になります.そこで,タイマとして1回路のOPBタイマを使用しました.
一つのOPBタイマは二つのチャネルを持ちます.Linuxではタイマを一つしか必要としません.したがって,1チャネルはアプリケーション側で使用可能になります.
● シリアル・インターフェース(OPB UART Lite)
FPGAにソフト・プロセッサを組み込む場合,システム・コンソールとしてシリアル・ポートを使用するのが一般的です.そこで,シリアル・ポートとしてOPB UART Liteを使用しました.
RS-232-Cトランシーバを介して10ピン・ヘッダに接続しています.OPB UART Liteで使用している信号はTXD,RXDのみです.
OPB UART Liteは,送受信にそれぞれ16バイトずつのFIFOメモリを持ちます.送信FIFOが空になったときと,受信FIFOにデータ入ってきたときに割り込みが発生します.ハードウェア・フロー制御信号やモデム制御の信号はありません.これらの機能が必要な場合は,16550互換機能を持つIPコアなどを使用する必要があるでしょう.