ソフト・マクロのCPUでLinuxを動かす(前編) ――FPGAベースのボード・コンピュータを設計する

川岡 圭一

tag: 組み込み 半導体

技術解説 2004年8月16日

2. Linuxが動作するFPGAボードを作る

 今回筆者らが開発したボードのブロック図を図2に,外観を写真1に示します.

 FPGAには,米国Xilinx社の「Spartan-ⅡEファミリ」を使用します.ソフト・プロセッサとしては同社の「Micro
Blaze」を使用します(コラム「ソフト・プロセッサMicroBlazeについて」を参照).周辺I/OはMicroBlazeの開発キット「EDK6.1」に付属されているもののみを使用しています.ハードウェア構成は,uCLinuxを動作させることを想定して設計しました.

f02_01.gif
図2 開発したボードのブロック図
FPGAの「Spartan-ⅡE」とソフト・プロセッサの「MicroBlaze」を利用して実現したボード・コンピュータである.

写真1 開発したボードの外観

p01_01.jpg
a)外観

b)仕様の概要

FPGA Xilinx Spartan-II E(XC2S300E FT256)
CPUコア MicroBlaze
水晶発振器周波数 14.7456MHz(FGPAの内部で2倍の周波数にてい倍)
メモリ フラッシュ・メモリ 4Mバイト
SDRAM 16Mバイト
コンフィグレーション フラッシュ・メモリ上に記憶,コントローラ TE7720
JTAG 2ポート(FPGA用,TE7720用)
Ethernet 100Base-TX/10Base-T
シリアル・インターフェース UART 115.2kbps
タイマ 2チャネル(1チャネルはOSで使用)
フリーI/Oピン 84ピン
電源 電圧:3.3V
消費電流:200mA(プロセッサ動作時,Ethernet未接続時)
基板サイズ 72mm×47mm
標準OS uCLinux-2.4
組み込みキャッチアップ

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