USBの基礎知識　――パケットのフォーマットからプロトコルの詳細まで

セットアップ・ステージ

　まずトークン・パケットが送られてきます．これによりUSBターゲット・アドレスとエンドポイント番号が示されます．USBターゲット機器をホストに接続した直後の段階では，アドレスが割り当てられていないため，USBターゲット・アドレスは0，コントロール転送用のエンドポイント番号は0と規定されています．
　その次はデータ・パケットで，実際のデータが8バイト続きます．最後はハンドシェイク・パケットです．

データ・ステージ

　セットアップ・ステージのデータ・パケットで転送したデバイス・リクエストのうち，さらにデータ転送の必要がある場合はデータ転送を伴うコントロール転送となり，続いてデータ・ステージになります．データ転送には，ホストからターゲットのOUT方向，ターゲットからホストへのIN方向の二つがあります．
　データ・ステージも，先頭はトークン・パケットで，次にデータ・パケット，最後はハンドシェイク・パケットになります．

ステータス・ステージ

　データ転送の実行にかかわらず，コントロール転送の最後には必ずステータス・ステージになります．このステータス・ステージは少し特殊で，データ・ステージでOUT転送だった場合はIN転送が，直前がデータ・ステージでIN転送だった場合はOUT転送が発行され，しかも実際にはデータ部分の長さは0になります．そして一番最後はハンドシェイク・パケットになります．