USBの基礎知識 ――パケットのフォーマットからプロトコルの詳細まで

桑野 雅彦

tag: 組み込み

技術解説 2007年3月15日

● バルクIN転送時の動作

 バルクIN転送は,ターゲットからホストへのデータ転送です.とはいえ,いきなりターゲット・コントローラがホストに向かってデータを出力してくるわけではありません.

 図9にバルクIN転送時のUSBターゲットの動作を示します.バルクIN転送といえども,まずはじめはホストからトークン・パケットが送られます.SYNCに続き,PIDではIN転送であることが示されます.そしてUSBターゲット・アドレスとエンドポイントが続き,最後はCRCとなります.

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図9 バルクIN転送時のUSBターゲットの動作

 トークン・パケットでIN転送であることを検出したターゲット・コントローラは,データ・パケットを出力します.ここがターゲットからホストへの転送となります.SYNCの後,PIDにDATA0またはDATA1を出力し,続いて先ほどトークン・パケットで指定されたエンドポイントのデータを出力していきます.最後はCRCを出力してデータ・パケットは終了です.ターゲット・コントローラはここまでをデータ・パケットとして出力します.

 データ・パケットを正常に受け取ったホストは,ターゲットに対してハンドシェイク・パケットでACKを返します.以上でバルクINトランザクションは終了です.

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