つながるワイヤレス通信機器の開発手法(14) ファームウェアを設計する(その2) ──エラー制御と高周波制御を実現する方法

太田博之

tag: 組み込み

技術解説 2004年10月18日

● エラー検出とメッセージの組み立てはハードで実現

 図3に,ARQの機能をハードウェアとファームウェアの協調動作で実現しているようすを示す.図3の場合,携帯電話の基地局が図2の送信側,携帯電話が図2の受信側に相当する.

 基地局から送られてきた信号は無線回路を通り,エラー検出回路でエラーが検出される.ファームウェアはリード・レジスタを介してエラーの有無を知る.ファームウェアでエラーなしを告げる正常受信通知(ACK)を返すか,エラーありを通知する再送要求(NAK)を返すかを決定する.ライト・レジスタでは,正常受信通知または再送要求のいずれかを設定する.ライト・レジスタに書かれた情報を見て,ハードウェアであるメッセージ組み立て回路が正常受信通知または再送要求のメッセージを組み立て,無線回路を通して携帯電話の基地局に送信する.

f03_01.gif
図3 ARQの実現方法
エラーの検出,通知メッセージの組み立てはハードウェアで行い,どのような通知(NAKまたはACK)を返すかの決定はファームウェアで行う.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日