つながるワイヤレス通信機器の開発手法(14) ファームウェアを設計する(その2) ──エラー制御と高周波制御を実現する方法

太田博之

tag: 組み込み

技術解説 2004年10月18日

 前述のファームウェアから切り替えるべき周波数を指示される対象(ハードウェア)がこのPLL用LSIになる.ファームウェアからは,このLSIに対してデータやクロック,LE(load enable)といった信号を使って分周比などを設定する.

 ファームウェア(マイコン)からPLL用LSIに対して,データ信号線を介してデータ1ビットに同期したクロックとともに各分周回路の設定に必要なデータをMSB(most significant bit)から順次送り込む.LSB(least significant bit)までのすべてのデータを送り終わってから,LEを一度"H"にしたあとに"L"に落とすことで,周波数の設定は終了する(図11)

 図11のデータ信号とクロック信号のように,1ビットごとのデータとデータに同期したクロック(クロックト・シリアル)を自動的に出力するインターフェース回路を内蔵したマイコンがある.このようなマイコンを使う場合,クロック信号とデータ信号はクロックト・シリアル・インターフェースによって生成し,LE信号のみ汎用I/Oポートを使用して生成する.また,ASICなどのカスタムLSIを開発する場合,クロック信号,データ信号,LE信号の3本とも自動的に発生するように回路を作り込むこともある.

f11_01.gif
図11 PLL設定用データ
データ信号線を介してデータ1ビットに同期したクロックとともに各分周回路の設定に必要なデータをMSB(most significant bit)から順次送り込む.

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