つながるワイヤレス通信機器の開発手法(13) ――ファームウェアを設計する

太田 博之

tag: 組み込み

技術解説 2004年9月16日

● 通信フレームのエラー制御はファームで行う

 ビットまたはブロックごとのエラー制御は,通常,ハードウェアで行う.一方,ファームウェアではエラーが生じたときの再送要求や,通信フレームが欠落した場合の処理などを行う.

 通信フレームが欠落した場合の処理の一例としては,バッド・フレーム・マスキングが挙げられる(図7).バッド・フレーム・マスキングは,音声情報を含む通信フレームが欠落した場合でも違和感なく通話できるようにする機能であり,ファームウェアで実現される場合が多い.この部分のファームウェアのできしだいで,同じ感度の高周波回路でも通話時の音声品質に大きな差が出てくる.

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〔図7〕バッド・フレーム・マスキング
ARIB(電波産業会)で規定されているディジタル自動車電話システムの例.八つの状態を持ったバッド・フレーム・マスキングが定義されている.

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