破壊と創造のサイクルを回せ!《実装編》 ―― ものアプリハッカソン(2)

久保 幸夫

tag: 組み込み 電子回路

レポート 2013年2月15日

 ものづくり系技術者やWeb系プログラマ,製品デザイナなどを集めたワークショップ・イベント「ものアプリハッカソン」の1日目は,参加者が10チームに分かれてオリジナル・ガジェット(電子機器)のアイデアを出し,コンセプト・モデルを作成した.そして,1次審査を通過した以下の5チームに,通過できなかったチームのメンバがそれぞれ加わって,7~8人のチームとして再編成された.

 

  • チーム「ディスコミュ」:冷蔵庫のたまご「親こっこ」
  • チーム「GeeWii」:旅を楽しくするプリンタ
  • チーム「KodoQ」:怒りのイカ
  • チーム「独りじゃない」:プラネタリウム
  • チーム「ちい」:おばあちゃんのチーン

 

 新チーム体制で,再度,コンセプトやアイデアのブラッシュアップ,実装に向けてのハードウェアの検討などを深夜まで行った(写真1).なお,ここまでは前回のレポート記事で報告済みである.

 

写真1 7~8人構成の新チームで作業

 

 

 今回は,ワークショップ2日目の様子を報告する.コンセプト・モデルを基に,支給されたArduinoボードなどのハードウェアを組み合わせて実装し,試作品を開発する.そして成果物のプレゼンテーションを行い,最終審査が行われる.

 

●コンセプト・モデルと実装の狭間で悩む

 2日目は,コンセプト・モデルから,実際に動作するものを作成するのが目標だ.1次審査は,革新的なアイデアを創出することにフォーカスを当てているため,実現可能性(フィージビリティ)は評価の対象外である.そのため,コンセプト・モデルに実装上の課題を抱えたままというチームもある.ここでいう「実装上の課題」とは,技術的に実現可能かどうかに加えて,与えられた(または調達可能な)部材や工具,開発環境などで作成可能か,そしてもっとも厳しいのは17時から始まるプレゼンテーション(発表会)の時間(いわば納期)に間に合わせることができるのかどうか,である.各チームは,納期に間に合わせるべく役割を分担し,作業を進めていく.

 

●ハードウェア構成とネットワークについて検討

 コンセプト・モデルを実装するには,ハードウェアの検討が不可欠である.Arduinoと部材をどう組み合わせるのか,機構(メカ)はどうするのか,ネットワークはどうするのか,プログラムでどうやって制御するのか,などについての検討が続く(写真2).

 

写真2 Arduinoとサーボ・モータで鈴を鳴らすハードウェアを構想中(チーム「ちい」)
鈴(りん)は,チーム・メンバが持参したものである.

 

 

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日