破壊と創造のサイクルを回せ!《実装編》 ―― ものアプリハッカソン(2)

久保 幸夫

tag: 組み込み 電子回路

レポート 2013年2月15日

 以降,各チームの奮闘ぶりとプレゼンテーションの様子を,チーム別に紹介する.

 

●チーム「GeeWii」:旅を楽しくする「Mee:m(ミーム)」

 「Mee:m(ミーム)」は,旅先で,スマホの画像を転送するとオリジナル・ポスト・カードとして印刷できるシステムである(写真9).観光地のホテルのロビーなどに置くことを想定している.スタンプを自動的に押す仕掛けも搭載した.「旅先での写真をFacebookなどのSNSに投稿するのは,今どき当たり前すぎる.あえてアナログな絵葉書とスタンプ,そしてその国の切手を貼ってポストに入れるのが新鮮!」とか.プレゼンテーションでは,運用イメージを寸劇を交えて披露した.

 

写真8 オリジナル・ポスト・カードを印刷する「Mee:m(ミーム)」の構想図

 

 

写真9 試作で使用したプリンタ
組み込み用のサーマル・プリンタが用意できず,パソコン用のプリンタで代用した.

 

 

写真10 「Mee:m」の試作品
左はスタンプを押す機構である.ArduinoとDCモータ・ドライバICでDCモータを駆動し,ギア・ボックスでスタンプのアームを動かす.右は,小型のプリンタを組み込んだ場合のモックアップである.プリンタとスタンプを押す機構を内蔵させる予定であり,操作はArduinoで行う.

 

 

 

●チーム「ちい」:「おばあちゃんのチーン」

 田舎で一人暮らしのおばあちゃんが,仏壇の鈴(りん)をチーンと鳴らすと,それを検知して,インターネットを介して遠隔地に住む家族の元にある専用ステッキがチーンと鳴る.家族が専用ステッキを振ると,おばあちゃんの家の仏壇の鈴がチーンと鳴る.非常にシンプルであるが,こころが和む,双方向コミュニケーション・システムである(写真11写真13).

 

写真11 「おばあちゃんのチーン」のハードウェア構成図

 

 

写真12 鈴を鳴らす機構
Arduinoでサーボ・モータを駆動させ,鈴(りん)を鳴らす.外装はレゴ・ブロックで作成した.

 

 

写真13 「おばあちゃんのチーン」のプレゼンテーションを行う
家族が専用ステッキを振ると,おばあちゃんの家の鈴がチーン! タイムラグが出るのが面白い.

 

 

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