Twitterを使って技術系コミュニティを立ち上げよう!(2) ―― Twitter活用,予想とは異なる結果に
●当初心配したことは杞憂に終わる
プラン作成の段階で,炎上や質問への対応について懸念事項がありました.手探り状態で半年続けてきましたが,今のところ炎上はありません.前回でも触れたように,Twitterの仕組みが炎上しにくいものであることと,傾聴することを基本とする姿勢を保っているからだと思われます.
また,筆者に対して直接質問するユーザの方は,ほとんどおられませんでした.Twitterの文化だと思いますが,ほとんどの発言は,不特定多数の人に対する「つぶやき」です.つまり,必ずしも答えを期待しているものではないのです.
逆に,筆者にとっては,フォロワーの方々の「つぶやき」を参考に,どのような情報を発信していけばフォロワーの方々の役に立つかを考えることができました.「つぶやき」の中には,ほかのフォロワーの方にも参考になるものもあります.筆者でも対応できる内容の場合は,むしろ積極的に情報を提供するようにしました.発言された方は返事が来ることは期待されていないので,非常に喜んでいただけることが多く,それが活動する上でのモチベーションとなりました.
●今回のポイント
今回は,MATLAB EXPO当日のTwitter の状況から,実施結果についてデータを交えてご紹介しました.今回のポイントをまとめます.
- TwitterはWeb系イベントで活用されていたが,MATLAB EXPOのような研究者・エンジニア向けのイベントでも活用できた.
- 事前に抱いていた先入観は,ほぼすべて的外れだった.また,事例を研究しても,想定した通りにはならない部分もある.
- よって,実態に即して柔軟に行動するべき.例えば,当日にライブTweetされることは想定していなかったが,臨機応変に対応して,すぐにRetweetでフォローした.また,イベント後はTwitterを継続する予定はなかったが,フォロワーからの反応を受けて,計画を変更した.
次回は,Twitterを運用した結果,どのような展開があったのかという具体的なエピソードをご紹介したいと思います.
イベント当日のツイートの履歴(一部)
http://twitter.com/statuses/user_timeline/65705048.rss?max_id=6270869304
http://twitter.com/statuses/user_timeline/65705048.rss?max_id=6264360804
http://twitter.com/statuses/user_timeline/65705048.rss?max_id=6259855847
http://twitter.com/statuses/user_timeline/65705048.rss?max_id=6257636639
たけうち・としあき
米国MathWorks社 Senior Interactive Marketing Manager
しばた・ゆうこ
MathWorks Japan マーケティングプログラム部 Webマーケティング スペシャリスト