Twitterを使って技術系コミュニティを立ち上げよう!(2) ―― Twitter活用,予想とは異なる結果に
●フォロワーは社会人も意外と多かった
当初,フォロワーのつぶやき内容は,大学での研究や学生生活に関するものが多かったので,フォロワーの多くは新しいメディアに敏感な若い世代だろうと思っていました.ところが,フォロワーの自己紹介の文章でデータを集計したところ,社会人の数が予想以上にいることが分かりました(図6).恐らく,学生フォロワーは積極的に発言するのに比べて,社会人フォロワーは情報受信が中心となる傾向があるのではないかと考えています.

図6 フォロワーの内訳
●フォロワーは通勤時間や休み時間にアクセスしている
Webログのデータを解析すると,どの時間にアクセスがあったかを知ることができます.Twitterを見ていると,24時間常にタイムラインが流れているので,まるで誰も寝ていないように見えます.しかし,実際の利用パターンは,通勤時間,昼休み,帰宅時間,深夜に集中しており,仕事の合間やプライベートな時間を利用してアクセスしていることが分かります.筆者のTweetの頻度とグラフを重ねると,帰宅時間を除けば,うまくカバーできていることが分かります(図7).

図7 時間帯別/曜日別のアクセス件数
青線はアクセス件数,赤線は筆者Tweet件数.
当初,Twitterを検討した際に出た議論として,会社によってはTwitterなどのサイトへのアクセスを制限しているケースがあるので,社会人向けのコミュニケーション手段としては成立しないのではないかという懸念がありました.アクセス・ログを解析した結果,確かにWeb経由でのクリックによるアクセスは平均して1割未満と非常に少ないのです.8割以上は,不特定の端末からのアクセスでした.専用アプリや携帯電話からアクセスすると記録が残らないので,恐らくこうした端末からのアクセスが過半数を占めていると思われます.