プロセッサの低消費電力設計 ――プロセッサの低消費電力化は,聖域なき総力戦
全体的には,設計時にすべて決まってしまうような静的,固定的な対処法から,適応的,動的,アルゴリズミックな対処法へとシフトしています(図2).もはや,LSIの消費電力は単一のファクタで一意に決められるようなレベルにはありません.前述してきたように関連するファクタが非常に多いうえ,相互に複雑にからみあっています.状況に応じて空間的にも時間的にも最適な制御を行っていかないと,低消費電力化を達成できなくなりつつあります.
プロセッサの低消費電力設計は,今や総力戦なのです.
図2 プロセッサの低消費電力化のポイント
プロセッサの低消費電力化手法は,全体的には,設計時にすべて決まってしまうような静的,固定的な対処法から,適応的,動的,アルゴリズミックな対処法へとシフトしている.
M.P.I
マイコン開発マネージャ