第3者試験機関によるPCI Expressコンプライアンス・テスト代行サービス ――いつでもテストでき,コストと時間を節約
● 基板単体でテストを実施,三つの項目をクリアした
実際のワークショップでPCI-SIGが運営するテストと同じテストを実施します.これはPCI-SIGが定義しているコンプライアンス・テスト用の正式ツールを使ったテストであり,アドイン・カードのテストに限れば,1)信号品質のテスト,2) PCIコンフィグレーション空間のテスト,3)プロトコル関連のテストを行います.その内容と手順は,テスト代行機関もワークショップもまったく同じです.
1)信号品質のテスト(PHY Electrical Test/SIGTEST)
PCI-SIGが用意しているテスト・フィクスチャであるCompliance Base Board(CBB,アドイン・カードのテストに使用)とコンプライアンス・パターンと呼ばれる2.5Gbpsの波形をキャプチャするための計測器,およびSIG TESTと呼ばれる評価用ソフトウェア(Windowsパソコン上で実行する)によって信号の品質を検査します.
Allion社の用意しているテスト用設備を表1(a)に示します.テスト方法の詳細を知りたい方は,PCI-SIGのWebサイトに各メーカ(米国Agilent Technologies社,米国Tek-tronix社,米国Lecroy社)の計測器を使った場合のテスト手順を示したドキュメントが公開されています.かならず最新版を入手してください.テスト仕様書は,2006年2月20日の時点では,PCI_Express_Test_Spec_PHY_1.0.pdfが最新のようです.結果はhtml形式のファイルで出力され,各項目の測定値とその合否結果,アイ・ダイヤグラムやテスト・テンプレートの設定値などを確認できます.
モデル名 | メーカ名 | 備 考 |
TDS6804B | 米国Tektronix社 | オシロスコープ |
AWG710B | 米国Tektronix社 | 信号発生器 |
WCA380 | 米国Tektronix社 | スペクトラム・アナライザ |
Compliance Base Board(CBB) | PCI-SIG | テスト・フィクスチャ(Rev.1.0および1.1対応) |
Compliance Loading Board(CLB) | PCI-SIG | テスト・フィクスチャ(Rev.1.0対応) |
表1 Allion社が用意しているコンプライアンス・テスト用設備の一覧
テスト方法の詳細は,PCI-SIGのWebサイトに掲載されている.各社(Agilent Tech-nologies社,Tektronix社,Lecroy社)の計測器を使った場合のテスト手順を示したドキュメントが公開されている.