クルマの中の"組み込み技術" ――写真で見る最新組み込みシステム
2) ヘッドライト制御機能
夜間,カーブを曲がる場合,ハンドルを切る方向(角度)と自動車の速度に合わせてヘッドライトの光の当たる範囲を調整する機能を,AFS(Adaptive Front-lighting System)と呼びます.クラウン・マジェスタの場合,右に曲がるときは最大15°,左に曲がるときは最大5°でコーナ内側のヘッドライト(ロー・ビーム)が稼働します(写真3).
写真3 AFSとレーダ・クルーズ
エンブレムの奥にはミリ波レーダが配置されており,ここから出される電波の反射時間を利用して前方を走る車や障害物との距離を測定する.外側のヘッドライト(ロー・ビーム)の照射軸をハンドル角や車速に応じて調整することで,カーブを曲がるときの視認性を向上させる.