今さら聞けないマルチプロセッサの基礎教えます ――キャッシュの共有,割り込みの共有,OSによる制御

木村啓二

tag: 組み込み

技術解説 2005年2月18日

● 非対称構成ではコア間通信がくふうのしどころ

 ARM社は,ARMプロセッサ・コア(以下,ARMコア)とDSPコアのインターフェース仕様を公開しています(6).その仕様書に記されている,ARMコアとDSPコアを搭載したシステムの概略を図9に示します.ここでは,ARMコアとDSPコアがAMBA(Advanced Microcontroller Bus Architecture)バスを介して接続されています.さらに,プロセッサ間通信モジュール(IPCM:Inter-Processor Communication Module;ARM社が開発したソフト・マクロ)がAMBAバスに接続され,IPCMと各コアの間には割り込みコントローラ(VIC:Vectored Interrupt Controller)が配置されています.

 このマルチコア・システムには,キャッシュの一貫性を維持するしくみはありません.プロセッサ・コア間の通信はプロセッサ間通信モジュール(IPCM)を介して,割り込みベースで行います.

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図9  ARMコア+DSPコアによるマルチコア・システムの例
コア間通信としては,プロセッサ間通信モジュール(IPCM)を使って,割り込みベースで通信する.

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