つながるワイヤレス通信機器の開発手法(15) ――プロトタイプを開発する

太田博之

tag: 組み込み

技術解説 2005年1月11日

● CPUコアの選定はデバッグ環境も考慮に入れて

 例えば,ARMプロセッサの場合,CPUの中にあるデバッグ回路(Embedded ICE Logic)と,"MultiICE"と呼ばれるJTAG デバッグ・ツールによって,デバッグ機能を 実現している.MultiICEとコア内部のEmbedded ICE Logicの間の通信は,JTAG インターフェースによって行われる.このほか,カスタムLSI向けに独自のデバッグ回路とJTAGデバッグ・ツール,およびそれらを制御するデバッガ・ソフトウェアをセットで提供するベンダもある.例えば,米国First Silicon Solution(FS2)社は,米国Altera社のCPUコア「Nios」,英国ARC International社のCPUコア「V186」や「Turbo186」,米国MIPS Techno-logies社のCPUコア「4K/4KE」など,さまざまなプロセッサに対応したデバッグ製品を出荷している.

 大量生産品の低価格化に対応するカスタムLSIや多品種少量生産に適したFPGAの場合,性能やコストだけでなく,提供されているデバッグ環境まで考慮に入れて,CPUコアを選定する必要がある.

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日