つながるワイヤレス通信機器の開発手法(15) ――プロトタイプを開発する
FPGA用ダウンロード・ケーブルの中には,内部の状態をモニタする機能を備えているものもある.例えば,Altera社の場合,「SignalTAP
II」と呼ばれるロジック・アナライザ機能を使ってモニタできる.SignalTAP IIは,ロジック・アナライザ機能を備えたマクロを回路に書き込んでおき,このマクロによってダウンロード・ケーブルまたは内部メモリに状態が書き出される(図9).この動作は,プログラムに対するモニタの機能と非常によく似ている.この機能を使ってハードウェアの可観測性を向上することができる.
図9 SignalTAP II
Altera社のSignalTAP IIは,ロジック・アナライザ機能を備えたマクロを回路に書き込んでおき,このマクロによってダウンロード・ケーブルまたは内部メモリに状態が書き出される.
参考・引用*文献
(1) エヌ・ティ・ティ・ドコモ;自動車携帯電話サービスを利用するための技術参考資料(デジタル方式),2003年10月.
おおた・ひろゆき
加賀電子(株)
<筆者プロフィール>
20年以上にわたり,通信関連のエンジニア,エンジニアリング・チームのマネージャ,コンサルタントと,技術出身者としてはまっとうな(?)成長段階を経て,現在は電子専門商社にてマーケティング,新事業企画に従事.得意領域はこれまでのGPS,携帯電話,ワイヤレスLAN,Bluetoothに加えて,VoIP技術,テレマティクスとその領域は今でも広がり続けている.