テストの本質を探る ――30年の歴史を持つ 「ソフトウェア工学」の知恵に学ぶ
●良い設計と良いフィードバックが良い製品を作る
ソフトウェアは,開発にかかる時間以上に,長い期間利用されます(少なくとも,利用することを意図して開発される).テストは,そのための確認行為となります.確認行為である以上,確認できるようなソフトウェアでなければなりません.また,確認が容易でなければなりません.
結局のところ,それは開発現場の戒律のところで見たように,「良い設計を行う」ということになります.また,テスト担当者はそのためにより良いフィードバックを行う必要があります.そして,テストを真剣に学ぶということは,テストにかかわるすべての人(開発者,テスト担当者,ソフトウェア品質保証担当者,管理者)にとって,「良い製品とはなんであるのか」を再度考え直すということでもあります.