システム・レベル設計とはなにか

木下常雄

tag: 組み込み 半導体

技術解説 2001年4月21日

●システム・アーキテクトをめざせ!

 システムLSIを設計するための3通りの手法を紹介しました.これらの手法を実現するためには,以下の三つのものをそろえていく必要があります.

・実行可能な仕様モデルやアーキテクチャ・モデル,インプリメンテーション・モデル(ソフトウェア・モデル,ハードウェア・モデル)など
・仕様からインプリメンテーションへとブレーク・ダウンしていく際の設計手順とそのノウハウ
・システムの分割,必要なメガセルやソフトウェア部品の選択と機能モジュールへの割り付け,最適なアーキテクチャの探索,システム全体の機能や性能の検証を支援するEDA環境

 そして,これらをそろえるためには,業界標準のシステム・レベル言語がぜひとも必要になるわけです.

 これまでLSI設計の領域で活躍されてきた方にとっては,より複雑なシステムLSIを設計するための道具として,組み込みソフトウェア開発の領域で活躍されてきた方には,既存のCプログラミングの延長線上にある仕様記述言語として,システム・レベル言語をマスタしていただきたいと思います.そして,一日も早く,優秀な「システム・アーキテクト」に成長していただきたいと願っています.


きのした・つねお
東芝デジタルメディア・エンジニアリング(株)

◆筆者プロフィール◆
木下 常雄.1975年10月に16ビット・マイコン(T40L)を発表して以来,ずっとシステムLSIの開発にたずさわり,今日に至る.人間CAD,スケマティック・キャプチャ(回路図入力),HDLを経て,SpecCに到達.

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