手巻きモータ・キットとモータ制御ソフトを自作して高性能EVカートを作る ―― CQ EVミニカート・キットを7月に発売予定

トランジスタ技術 編集部

tag: 組み込み 電子回路

エレキ系DIY 2013年5月16日

●2機種のEVミニカートの違いについて

 クルマのステアリングなどのメカニズムは重要で,将来のレース参加などを考慮したい方には,Aタイプをお勧めします.また,モータ制御の基本実験を主目的に,できるだけ安価なカートにしたい,という方にはBタイプをお勧めします.

 二つのタイプの違いは次のとおりです.

 

(1) ステアリング(操舵装置)方式が異なる

 本カートでは,前輪にステアリング機構をもちます.Aタイプは,アッカーマン方式を採用しています.ハンドルを回すと,前輪シャフトはそのままで,前左輪と前右輪の向きが変わります.このとき,曲がる内側車輪と外側車輪の角度は異なります.つまり,内側車輪のほうが外側車輪よりも角度が大きく変わります.そのほうが回転するには自然で,回転時の車輪の滑り(ロス)が少なくなります.カートの運転上,回転時にもスムースに曲がることができます.

 

写真4 Aタイプのステアリング部

アッカーマン方式.ハンドルの角度と各前輪(左・右)の角度が違っていることに注意.

 

 

 Bタイプは,ハンドルと前輪シャフトが直結固定されているセンタ・ピボット方式です.昔の馬車に使われていたステアリングと似ています.回転時の内側車輪と外側車輪の角度が同じなので,回転時に少なくともどちらかの車輪で滑り(ロス)が生じます.とくに急カーブのときに顕著になります.運転上,回転時にはスムーズさに欠けます.

 

写真5 Bタイプのステアリング部

センタ・ピボット方式.前輪シャフトとハンドルが直結して一体になっている(写真には速度計が写っているが,Bタイプでは標準添付されていない).

 

(2) ベアリングやタイヤが異なる

 Aタイプでは,Bタイプに比べて,転がり抵抗をより低減するためのベアリングやタイヤが採用されています.

 

(3) 速度計の有無が異なる

 Aタイプでは,速度計が標準で付いています.

 

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