ARM Technology Symposium 2012 Japan Preview ―― Seminar Program
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2012年11月 8日
![]() | テクニカル・セッション Track A |
Smarter Systems | Connected Life | Smart Embedded |
A-1 | 13:10 - 13:40 |
電力効率に最適化した高性能Cortex™-A15プロセッサ実装での課題とヒント
アーム(株) 応用技術部 シニアFAE
野尻 尚稔
本セッションでは,高性能クアッドコアCortex-A15プロセッサを,TSMC 28HPMプロセス上に高度に最適化し,電力効率を高めた実装に関連する様々な課題と選択,またこのハードマクロを実装する際にARMデザインチームが用いたテクニックについて
ご説明します.
A-2 | 13:50 - 14:20 |
省電力のためのbig.LITTLE処理
アーム(株) 応用技術部 シニアFAE
石田 良平
big.LITTLE処理は,高い性能に最適化されたCPUと電力効率に最適化されたCPUをペアで用い,それらをキャッシュコヒーレントに組み合わせるARMの省電力方式です.ソフトウェアの実行をパフォーマンス・ニーズに基づいて動的に適切なCPUに移行します.big.LITTLE処理は2011年に初めて発表され,big.LITTLE処理を採用した最初のシリコンデバイスがついに登場しました.本セッションでは,big.LITTLE処理の電力削減及びパフォーマンス能力を紹介し,big.LITTLE処理を用いたSoCの電力削減を活用することが可能な様々なソフトウェア・オプションをご説明します.また,big.LITTLE処理をサポートする新しいCPUについてもご説明します.
A-3 | 14:30 - 15:00 |
CPUのbig.LITTLE構成とMaliTMを用いたコンピュテーション・サブシステムの構成: LinuxからGDS-IIまでの概要
アーム(株) 応用技術部 シニアマネージャー
中島 理志
本セッションではbig.LITTLE処理とMaliで構成させるサブシステムに関して,OSの統合から実装までの概要をご紹介します.ハードウェアとソフトウェアのアーキテクチャの観点から,Linux上でのbig.LITTLEプロセッシングとパワー最適化,CPUとGPUのシステム設計,システムコントローラ・サブシステムとAPI,そしてその物理実装に関してご紹介します.
A-4 | 15:20 - 15:50 |
ARMのbig.LITTLE処理向けのAndroidスタックの早期立ち上げと最適化
アーム(株) 応用技術部 シニアFAE
平井 幸広
ARMのbig.LITTLE処理への取り組みは今日の業界の一つの挑戦となっています.すなわち,どのように高性能とバッテリー寿命を延ばす強烈な電力効率を両立するSoCシステムを作るかということです.本セッションでは仮想プロトタイプ(VP)がbig.LITTLEの処理システム上でLinuxやAndroidのような複雑なソフトウエアスタックをどのように立ち上げるかについて検証します.
ソフトウエアレイヤの移行の作業はLinuxのスケジューラと同じように最適な性能とエネルギーのトレードオフが達成できるように設計される必要があります.本セッションでは,VPがどのように再現可能な解析と最適化処理ができるように現実のユーザのシナリオに使えるのかについて触れます.
A-5 | 16:00 - 16:30 |
車載および輸送機器向けISO26262対応セーフティ・マイコン Herculesシリーズ
日本テキサス・インスツルメンツ(株)
営業・技術本部 マーケティング統括部 オートモーティブ マーケティング マネージャ
吉沢 郁夫 氏
ARM Cortex-R4のCPUロックステップ・アーキテクチャ採用,車載向けセーフティ・マイコン,ヘラクレス(Hercule)シリーズについて解説します.
フラッシュとRAMのECC機能やCPUおよびRAMのBISTなどの診断機能を搭載し,ISO26262のASIL-Dシステムにも対応.TIの機能安全ソリューションSafeTITMにより,周辺デバイスも含めて,機能安全規格の認証に必要なドキュメント,解析レポートなどの提供も可能です.
A-6 | 16:40 - 17:10 |
低消費電力プロセッサが新たなサーバーカテゴリを創造する.
カートリッジ型サーバープラットフォーム"HP Project Moonshot"
日本ヒューレット・パッカード(株)
サーバー&ネットワーク製品統括本部 インダストリスタンダードサーバー製品企画部 部長
中井 大士 氏
モバイルデバイスの発展を支えるプロセッサ技術は進化を遂げ,圧倒的低消費電力と小型化が実現されています.一方で,モバイルの発展は膨大なトラフィックと新規サービスを生み,それを支えるITシステムは拡大し,電力とスペースが逼迫しています.
HPでは低電力プロセッサを活用した,新たなサーバープラットフォームを開発するプロジェクトを開始しました.本セッションでは,プロジェクトの概要および,ARMプロセッサを搭載したサーバーについてご紹介します.
A-7 | 17:20 - 17:50 |
NVIDIA Tegra 3搭載Windows RTのご紹介
エヌビディア マーケティング本部 部長
林 憲一 氏
本セッションでは世界で唯一のWindows RT向けARMベースのクアッド・コアであるNVIDIA Tegra 3搭載タブレットがモビリティ,生産性,エンターテイメントにおいてなぜ理想といえるのかをご紹介します.バッテリー寿命を犠牲にすることなく,効率良く作業を行うことができます.クアッド・コアの使用数をアプリケーションの負荷状況により動的に切換えることができるため,各シーンに最適な性能・電力を提供する技術です.
⇒http://www.event-info.com/arm-seminar2012/
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