ドラえもんのひみつ道具などを現代の技術で体験してみよう ―― 日本科学未来館 企画展「科学で体験するマンガ展」
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組み込めないネット 2012年9月 7日
ドラえもんのひみつ道具,アッコちゃんの魔法の鏡など,マンガの中には「こんなものがあったらいいな」というものが描かれてきました.そんな夢の世界を,技術の力で再現する展示会「科学で体験するマンガ展」が,2012年7月7日~10月15日にかけて日本科学未来館(東京都江東区)にて開催されています(写真1).どんな夢が,どのような技術を使って再現されているのか,一緒に見ていきましょう!
この展示会では,「ドラえもん」,「ひみつのアッコちゃん」,「サイボーグ009」,「怪物くん」,「鉄腕アトム」という,昭和を代表するといっても過言ではない五つのマンガを取り上げています(写真2).それぞれのマンガの世界観を生かして具現化することに工夫を凝らしたそうです.
●声を固めてぶつける「コエカタマリン!」
まずは,ドラえもんのひみつ道具の一つ「コエカタマリン」の登場です.この薬を飲むと,声を固体にして相手にぶつけることができます(写真3).マイクに向かって「オーイ」,「コラ」,「エー」,「ハクション」などの決められた単語を発すると,目の前のスクリーンにその単語の形の固体が現れ,スクリーン内の登場人物にぶつかっていきます(写真4).
さて,これはどのような技術で実現されているでしょうか?
はい正解.音声認識です.マイクに入力された音声を裏方のコンピュータによって音声認識処理し,スクリーンに表示しています.ちなみに,認識に失敗したときは「ワー」という単語に置き換えられていたようでした.