ドラえもんのひみつ道具などを現代の技術で体験してみよう ―― 日本科学未来館 企画展「科学で体験するマンガ展」
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組み込めないネット 2012年9月 7日
●落書きを転写できる「らくがきじゅう!」
次は「らくがきじゅう」.これは,狙った対象をスコープに映して落書きすると,その落書きが対象に転写されるというものです(写真5).これを,おもちゃの銃とタッチ・パネル・ディスプレイで再現していました(写真6).
写真5 らくがきじゅうの説明

写真6 落書きを楽しむ
銃の向きを変えて引き金を引き,対象とするキャラクタを確定する.タッチ・パネル・ディスプレイで顔に落書きパーツを追加して,確定すると落書きが前方スクリーン内のキャラクタに転写される.

この展示では,センサによる位置情報の測定や,映像の合成が行われています.こどもたちは,そんな裏のしくみはまったく気にせずに,ひたすら落書きを楽しんでいました.
●アッコちゃんの魔法の鏡で変身
次は「ひみつのアッコちゃん」です.実は私,アッコちゃんについては「そ~れ~は~ひ~み~つ~♪」というアニメの主題歌しか知らないのです.いったいどんなお話なの? まずはそれを教えてくれる展示から見ていきます(写真7).
写真7 鏡の前に立つと主なエピソードをスライドショー形式で紹介してくれる

なるほど.魔法の鏡を手に入れたアッコちゃんが,呪文を唱えてなりたいものに変身するのですね! ちなみに,この鏡の陰には赤外線センサが設置してあり,それによって人が鏡の前に立ったことを認識しています(写真8).
写真8 鏡の陰には赤外線センサ

変身も体験できます.黒い鏡(画面?)の前に立ち,「テクマクマヤコン注1,テクマクマヤコン,警察官になあれ!」と唱えると....どんな姿に変身できるのかは,行ってみてのお楽しみ♪ ここでは,顔認識技術を利用し,顔の位置をマンガの画像と合わせて合成しています.
注1:なお,テクマクマヤコンという呪文の誕生エピソードが,アニメ第1話の脚本を書いた雪室 俊一氏のコラム記事(WEBアニメスタイルの旧サイト内)に載っています.