ドラえもんのひみつ道具などを現代の技術で体験してみよう ―― 日本科学未来館 企画展「科学で体験するマンガ展」
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組み込めないネット 2012年9月 7日
●手が伸びる!
次は「怪物くん」.怪物くんと言えば,伸びる手ですよね.ここでは,箱の中に両腕を突っ込むと,画面上には何倍も伸びた手のアニメーションが表示され,はるか上空のUFOをつかみとることができます(写真14).
写真14 手が伸びる!
意外とこども受けがよかったのがこの展示.キャアキャア言いながら手を伸ばしてUFOを捕まえていました.

箱の中では,肌色で腕を検知し,手の伸ばし具合をアニメーションに反映させているそうです.
顔を認識して,顔の位置にキャラクタの顔イラストを合成してくれるコーナもありました.「いないいないばぁ」のように顔を隠してまた出すと,合成するイラストをほかのものに変えてくれます(写真15).これは,ジェスチャ認識技術を使っているとのことです.
写真15 顔を隠す動作を認識
認識できる範囲が限られていたようで,背の低いこどもの顔は認識されませんでした....

●けっこうリアルな立体投影
次は「鉄腕アトム」,まずは誕生の瞬間に立ち会います.壁にはアトムの形の立体物,しかし,何も描かれていません(写真16).ここに映像を投影して,アトムを組み立てていきます.
写真16 凹凸があるただの壁面が...

写真17 アトムになった!

これは,映像を立体物に投影する「プロジェクション・マッピング」という技術を使っています.立体物に合わせて,投影する映像を補正するところがミソのようです.