ドラえもんのひみつ道具などを現代の技術で体験してみよう ―― 日本科学未来館 企画展「科学で体験するマンガ展」
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組み込めないネット 2012年9月 7日
●Google Earthで空を飛べ!
アトムと言えば,「そ~ら~をこ~えて~♪」.やっぱり飛びたいですよね.そんな夢をかなえてくれるのが,人工衛星から撮影した画像とコンピュータで作った3Dモデルを合成した地図です.はい.これはずばり,Google Earthを使っています.ジョイスティックでアトムを操作して,高田馬場から東京スカイツリーまでの空の旅を楽しみましょう!
写真18 アトムと一緒に東京スカイツリーを目指す
Google Earthをダウンロードすれば,パソコンでも空の旅を楽しめます.

●大きなマンガをめくってみよう
さて最後は,「マンガワンダーウォール」.大きな壁に投影されたマンガを読んじゃいましょう! マンガのページをめくるには,両手を高く上げて,左から右に「よいしょ」と動かします(写真19).
写真19 怪物くんのマンガを読んでいるところ

このしかけを実現しているのは,前面に設置されたKinectです.ページをめくる動作を認識して,表示に反映させています.
マンガを読み終わると,マンガの登場人物たちが画面上に現れます(写真20).好きなキャラクタに囲まれるのは,ちょっと嬉しい演出ですね.
写真20 画面の中で空から本が降ってきて,受け取るとキャラクタが飛び出した!

* * *
最近は,タッチパネルなどを使った画像操作や画像認識を利用したシステムなどがごく身近に存在しています.少し前の時代なら夢の道具と考えられていたようなものが,今では誰でも手に入れられる普及品だったりします.そんな今,大人もしくはこども相手に,あっと驚く体験を提供するのはだんだん難しくなっているのではないでしょうか.また逆に,技術的には難しくなくても,体験自体が新鮮に感じられるというものもあるでしょう.
ときにはこどもの気分に返り,どんな体験ができると嬉しいのかを感じてみるのも,きっと仕事に役立ちますね!(言い訳?)